「少女と天使について」
自分の中の少女とは、実在する女の子を指すのではなく、透明で、儚く、掴みどころのないシンボル(象徴)的なものでした。球体関節人形に少女が多いのもその曖昧なイメージを可視化しやすいからなのかもしれません。
一方、天使は概念そのもので、古くから彫刻や絵画のモチーフとなっています。男性像から女性像へ移り変わり、人間よりも高次元な存在を視覚的に表すために翼が描かれてきました。
私は時代が進むにつれ、「少女」と「天使」の観念は、お互いに歩み寄り溶け合っていくように感じています。
この作品では、少女=球体関節人形 に 天使=石彫 のイメージを重ねて、少女と天使の概念が溶け合う様を表現しています。
Title
Caelestis (セレスティス)
Material
石塑粘土 , ホワイトウッド , 天青石 , グラスアイ
Size
height : 380mm
Date
2021
Price
300, 000 JPY (個人蔵)